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  私は高校で新聞を使った授業をしています。なぜ新聞を使うのか、それは常に社会の動きに生徒たちか目を向けることになるからです。今現在起こっていることには、歴史が関係してくることもありますし、地理的な問題もありますから、そういった知識を身につけることもできます。  
  もちろん基本的な知識を得るためには教科書を使った勉強が欠かせません。でも、新聞には教科書では扱い得ないさまざまなことがさまざまな視点から書かれているのです。  
  よく想像力や自分で考える力を養うことが大切だと言われますか、それには幅広い知識が必要です。教科書からは得られない社会の多様な現状を知り、柔軟なものの考え方をこの時期に身につけておけば、生徒たちの将来にもきっと役に立つだろうと思います。 

  私か新聞に興味を持つようになったきっかけは、小学校4年生の時、子供記者が取材した紙面を見たことだった。自分も子供記者になりたい、という希望はかなわなかったが、このころから新聞を読むのが楽しみの一つになった。 
  私は、教科書の内容を暗記するのがとても苦手で、成績はいつも悲惨なものだったが、新聞を読むことによって社会への目は開けたと思う。また、歴史も地理も経済も教科書では覚えられないのに、新聞を通じてなら自然に頭に入ってきた。また、一つの物事でも、新聞によって見方が違うことにも気づいた。 


1.今、私は報道関係の仕事をしているが、子供のころに新聞の魅力を知らなければ、
  今の自分は存在しなかっただろう。 AとBで言っていることから、共通して言えることは何か。 
 1. 教科書より新聞のほうが簡単だということ 
 2. 新聞により社会に目を向けるようになるということ 
 3. 教科書の勉強は大切だということ 
 4. 新聞を使った授業は役に立つということ 

 2.AとBはそれぞれ何について書いてあるか。
 1. A:新聞と教科書の違いについて B:新聞と社会の関係について
 2. A:新聞を使った授業について B:新聞が筆者に与えた影響について 
 3. A:新聞で覚える知識について B:新聞の視点について 
 4. A:新聞の将来について B:新聞の楽しさについて 
 

 

正解:
解析:A篇作者說自己用報紙給高中生上課,這是為了讓學生能關注社會的動向,關鍵句為「それは常に社會の動きに生徒たちか目を向けることになるからです」。 B篇作者說自己小時候通過看報紙了解了社會,關鍵句為「新聞を読むことによって社會への目は開けたと思う」。正解:2 解析:A篇作者主要說自己用報紙給高中生上課的原因及好處。 B篇則側重闡述作者小時候因為想當兒童記者而喜歡上了閱讀報紙,同時看報又給作者帶來了積極影響,使作者成為了一名新聞工作者。

 

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 考えてみると、人間が何かを持ち、あることを経験する喜びは、実際の経験、現に所有しているという事実からだけ生まれるものではないようだ。誰でも覚えがあるように喜びは何かをする以前の待ちの時間、何かを手に入れるまでの期待と願望の期間にも含まれている。
  いや、逆説に聞こえるかもしれないが、この待ちの時間を経験する期待の喜びの方が実際の経験、現実の所有の結果、私たちが味わう喜びよりもはるかに強く充実したものであることすらあるのだ。旅行を計画して地図をひろげ、ここを見よう、あそこに行こうと考える時、車を買ったら知人を訪れよう、故郷に家族をつれて行こうと思う時、私たちの胸はふくらみ、夢が広がるのである。
  欲望が現実に満たされるまでのこの「待ちの時間」が、何でもすぐ容易に手に入る時代に生きる、いまの若い人々から奪われてしまった。欲しいものが欲しいと思った時、すぐに手に入ることは、待ちの時間の喜びを失うだけでなく、所有の喜び自体も、長年の(注1)念願がかなって手に入れたものに対する(注2)飛び上がらんばかりの激しい喜びとは(注3)程遠いものとなる。
 
                                                                                                   (健康『月刊健康発行所』による)
 
(注1) 念願:願い
(注2) 飛び上がらんばかりの:飛び上がりそうになるほどの
(注3) 程遠い:距離などの隔たりが大きい。
 
一.ものの所有について、筆者はどのように考えているか。
1. 期待している時は手に入れた時よりも強く喜びを感じることだってある。
2. 待っている時も喜びを感じるが、所有した時点からの喜びははるかに充実している。
3. 所有した時点で期待と願望の期間を振り返ると、喜びを強く感じる。
4. 手に入れることのできるものなら、待っている時に喜びが湧いてくる。
 
 
正解:1
解析:這篇文章講的是當代社會、尤其是年輕人很難感受到期待和等待的快樂。第一段就否認了擁有某樣東西的快樂僅僅來源於實際擁有。想要到擁有的過程的期待和願望都是快樂。第二段中作者開頭就指出「この待ちの時間を経験する期待の喜びの方が実際の経験、現実の所有の結果、私たちが味わう喜びよりもはるかに強く充実したものであることすらあるのだ。」相比實際擁有,等待過程中的快樂更加讓人充實。因此這一題的答案是選項1:比起擁有,期待更讓人感到快樂。
 
二.筆者の説明で、期待の喜びに当たる例はどれか。

1. 旅行が計画どおりにいっている時
2. 車を買おうと心が動き始めた時
3. 車で家族を故郷につれていく夢がかなえた時
4. 旅行の前にあれこれと計画を立てている時
 

正解:4
解析:第二段中作者舉例說明等待過程中的快樂更讓人充實。如攤開地圖這也想去那也想去的時候,買了車的話,想著拜訪友人、帶著家人回故鄉的時候,這些都是快樂的表現。因此屬於期待過程中的快樂的例子就是選項4:旅行前製定計劃的時候。選項2的「動き始めた時」是一瞬間的時間,期待的喜悅應該是一段的時間,所以錯誤。

 

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(1)
文化は好き嫌いで決まるもので、優劣はつけられない。自分の稼いだ自由になる金で、自分だけ満足すればそれでよい。誰も知らない無名の絵描きでも、自分がいいと思えば、それが名画である。「どうしてあんな(注)へんてこりんな絵ばっかり集めているのか」「どうしてあんな変人の絵描きに金を注ぎ込むのか」といわれても、好きなんだから仕方ない。それが一代、一世紀を経て、世界的価値のあるコレクションであることが分かる。そういうものが文化である。
(注) へんてこりん:奇妙なさま。変なさま
 
筆者はどんなものが一代、一世紀を経て、世界的価値のあるコレクションになったと言っているか。
1. 多くの人々に感動を与えるもの
2. 優れているが、一見奇妙そうに見えるもの
3. 価値があると一般に認められているもの
4. 有名でなくても自分にとって満足できるもの
 
 
正解:4
解析:这是有关收藏的文章。作者前三句就摆出观点:文化没有优劣,而是由人们的喜好所决定。
自己赚的钱只要花得让自己满足就可以。即使是籍籍无名的画作,自己认为好就是名画。题目问:
笔者认为什么样的东西经历一代、一个世纪能成为世界性收藏品。因此答案是选项4:哪怕籍籍无名、
只要能让自己满意的东西。
 
 
(2)
人は、作品、演奏、表現されたものというと、“完成”ということを考える。(注1)雑に言えば、完成形が百点満点で、この作品は八十点ぐらい、こっちは六十点ぐらいという考え方をする。しかし、表現することにおいて完成はない。「どこまでいっても完成しない」ということではなく、完成という考え方は、出来事や行為を結果から考える考え方なのだが、出来事や行為には現在という時点から前に向うプロセスしかない。あるのはプロセスだけで、完成やそれに(注2)類する言葉でイメージされる運動がそこで終わる状態がない。
(注1) 雑に言えば:大まかで言えば
(注2) 類する:似通う。
 
「表現することにおいて完成はない」とあるが、筆者はなぜそう考えているか。
1. 表現はどこまで続くか分からないから
2. 表現することを結果から考えるのは適当ではないから
3. 表現は作品と違って、点をつけるのは容易ではないから
4. 表現には前に進む経過しかなく、終わることはないから
 
 
正解:2
解析:題目問:為什麼表現上不存在完成?作者接下來的話中給出了答案「どこまでいっても完成しないということではなく、完成という考え方は、出來事や行為を結果から考える考え方なのだが、出來事や行為には現在という時點から前に向うプロセスしかない。」完成是從結果來思考某件事情或行為,但是事情或行只有以現在為起點向前發展的過程。因此答案是選項2:從結果來思考表現是不恰當的。選項4的「終わることはないから」,可能會被「そこで終わる狀態がない」所迷惑,但是從「『どこまでいっても完成しない』ということではなく」可知,選項4是錯誤的。

 

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ネット(注1)社会の匿名性は完全に透明人間の心理です。自分がどこにアクセス(注 2)しているかなど、みんなにわかってしまうなら、やっても面白くないはずです。それだと制限のある普通の社会と同じだから。ですから、ネット社会の匿名性というのは、心理的には透明人間の世界なのです。しかも初期には規制はほとんどなかった。今でも巨大匿名掲示板(注3)「2ちゃんねる」(注4)などでは、犯罪を起こした場合は摘発されま すが、そこまでいかなければ、何を書いてもいい社会になっています。
                                            (竹内薫.荒野健彦『「透明人間」の作り方』による) 

(注1)ネット社会:インターネット上の社会 
(注2)アクセスする:ここでは、インターネットでいろいろなサイトに接続する 
(注3)匿名掲示板:名前を出さずに自由に書き込みができるインターネット上のサイト 
(注4)「2ちゃんねる」:日本の匿名掲示板の一つ。幅広い分野を扱い、利用者が多い 

問:筆者が考えるネット上の透明人間の世界とは、どのようなものか。 
1. 情報の発信者が誰なのかが見えてしまう社会 
2. 犯罪を起こしても誰からも気づかれない社会 
3. どんな情報を発信しても犯罪にならない社会 
4. 誰がどこに接続しているのかわからない社会

 

正解:
解析:我們用排除法也可以輕鬆選出正確選項。看選項1,“是一個可以看出信息的發出者為誰的社會”,而文章的第一句的“匿名性”即否定這一說法;文章最後一句“犯罪を起こした場合は摘発されますが”,即“也有揭露發生犯罪的時候”否定了選項2,3

 

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